松尾芭蕉が奥の細道で「奇石さまざまに、古松植え並べて、萱ぶきの小堂岩の上に造りかけて、殊勝の土地なり」と詠った国指定名勝「奇岩遊仙境」。

境内に奇岩遊仙境がある那谷寺
養老元年(717年)に白山を開山した泰澄が
岩窟の中に千手観音を安置したのが始まりと言われています。

1300年以上の歴史ある那谷寺の見どころは
奇岩遊仙境の他、本堂、書院、三重塔、護摩堂、鐘楼の五つの国指定重要文化財
魅力のあるお寺。

金沢から車で約1時間。
ただレンタカー以外で行く方法はバスになります。
石川観光では外せない那谷寺ですが
バスで行くには不便?
小松からの帰りバスは1日3本と行きたくても行きづらい!
バスの時間に合わせた航空便を利用すれば羽田から日帰り可能です。
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特に紅葉シーズンが人気で
自然豊かな境内は四季折々の景観が楽しめ、何度訪れても飽きが来ません。


見どころが多い那谷寺の魅力は?

奇岩遊仙境を眺めながら
5つの重要文化財や、縁結びのパワースポットの庚申さんなどを巡る
魅力が多い那谷寺。
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  • 由来
那谷寺は白山信仰の寺で、養老元年 (717) 越の大徳泰澄神融禅師によって開創されました。
禅師は夢にみられた十一面千手観世音菩薩のお姿を自らお造りになり、洞窟内に安置し、岩屋の胎内をくぐって、人としての罪を白く清める霊場としました。そして、この地にお堂を建立され、自生山岩屋寺と名づけられました。
その後、寛和二年 (986) に西国三十三番札所を開かれた花山法皇がこの地においでになった時、洞窟内の観音様を拝せられ、西国三十三ケ所第一番紀伊の那智山と、第三十三香美濃の谷汲山の各一字をとって郡谷寺と改め、七堂伽藍を御造営なされました。
往時は寺院250ケ坊に及ぶ隆盛を極めましたが、延元三年 (1338) 南北朝の争い、弘治元年 (1555) 朝倉景隆により坊舎が焼きつくされました。
しかし寛永年間 (1640)、加賀藩主前田利常公がその荒廃を嘆き、後水尾天皇の勅命を仰ぎ、岩窟内本殿、拝殿、唐門、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院等を再建、境内の一大庭園を復興され今日の御祈願所とされました。
  • 拝観料
大人(中学生以上):600円
小学生:300円
幼児:0円
※特別拝観(重文書院/庭園/三尊石)+200円
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  • 拝観時間
9:15~16:00
  • 山門
拝観料を払い山門をくぐります。
門には仁王像が彫られ、邪気を祓っています。
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  • 金堂華王殿
山門をくぐると華やかな
十一面千手観世音菩薩をお祀りする金堂が目に。
平成2年(1990年)の再建で鎌倉時代の和様建築様式、総桧造りで鮮やかです。
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  • 奇岩遊仙境
小松から那谷寺にいたる「御幸街道杉」の一部の参道を進みます。
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海底噴火の跡であったと伝えられ
永い年月の間、風と波に洗われて現在の奇岩が形成された奇岩遊仙境が目の前に。
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洞窟の中には石仏、朱色が鮮やかな鳥居と絶景!
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  • 不動明王
本殿に向かうと、パワースポットのひとつ
涸れることがなく湧き続ける不動明王の霊水。
隣には自生稲荷大明神への鳥居がありますが
安全と景観保護のため立入禁止になっています。
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  • 大悲閣拝殿(本殿)
一向一揆の兵乱で荒廃しましたが
前田利常公の庇護により寛永19年(1642年)に再建。
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岩壁に寄って屋根を造らず唐木造、向拝、柿葺となり
本殿は岩の中で本尊の十一面千手観世音菩薩を安置されていて
いわや胎内くぐり。
※中は撮影禁止になっています。
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胎内をあらわし、女性の胎内を通って
あの世からこの世へ生まれ変わり再生することを輪廻転生のいわや胎内くぐり。
出ると、洗われた心で静かな大きな池を眺めて感無量。
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  • 三重塔
寛永19年(1642年)、徳川家綱の生誕祝に前田利常が建立された三重塔。
三層とも扇垂木の手法で各層ごとに組み立てられており、内には胎蔵界大日如来を安置。
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  • 鎮守堂
楓月橋を渡ると奇岩遊仙境を見渡せる展望台へ。
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展望台から見る奇岩遊仙境は、迫力満点!
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秀麗な白山の神様であられる白山妙理大権現が祀られている鎮守堂は
立ち入り禁止でしたので外観のみ。
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  • 庚申さん
知る人は知るパワースポットになっている
縁結びの神様の庚申さん。
縁結びの赤い糸は、本殿に行く門の前のお堂に。
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  • 若宮白山神社
境内に、菊理姫神が祀られている白山神社。
境内にあるため、拝観料を払わないと参拝できない神社ですね。
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  • 護摩堂
四面に干支の動物と牡丹を彫刻されている護摩堂。
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  • 鐘楼
入母屋造、檜皮葺の純粋な和様建築で袴腰の上部まで石造の鐘楼。
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はじめてなら特別拝観エリアへ!

魅力が一杯の那谷寺。
はじめてなら、特別拝観エリアに行くのをお勧めです。

200円足すだけで
美しい書院奥にひろがる琉美園、自然の岩面が3つに別れ三尊石。
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三尊石琉美園から普門閣へとつなぐ隧道があり外にでます。
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(アクセス)バスは1日3本の秘境

金沢から車で約60分。
バス40台、小型車200台駐車可能の駐車場は無料。


  • 小松空港・小松駅からのバス
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・小松空港から小松駅
小松空港便の発着に合わせてバスが運行されています。
小松駅から那谷寺へは1日5便になり、空港で過ごすのも良いですが
小松駅で、バスを待つのも良いです。
※帰りは3便なで注意。

>小松駅で時間つぶし?名物の小松うどん vs 金沢カレー

・小松駅から往復
小松駅から往復できるのは1日3本のバスになります。
無題
飛行機の時間にもなりますが、ゆっくり回って2時間ほど掛かりますので
小松駅12時15分発のバスで向かい、那谷寺15時19分発のバスが便利。
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  • 関西、関東からでも日帰り可能!
羽田-小松便の本数は多くて、小松空港からバスで乗り継いでも
日帰り可能です。

>【ANA】新幹線のライバル路線!直近予約で往復30,000円以下路線は?

>関西から北陸へ飛行機?バリュートランジット28でPPが貯まるSFC修行路線!
  • 粟津駅から
粟津駅からタクシーで約10分。
小松駅からのバス、粟津線になるのでバスの本数は変わりません。
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まとめ

春は桜、夏は緑に囲まれ、秋は紅葉、冬には水墨画の世界と
四季折々、景観が楽しめます。
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乗換案内などで調べると、空港や金沢から近いのに
バスでは行きづらい秘境?

独特な雰囲気の那谷寺だけの目的の一日観光で十分に満足。
飛行機利用で関西、関東からでも日帰り可能です。



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