東京湾入口に位置する千葉県館山市には
アジア・太平洋戦争中、首都・東京を守る東京湾要塞の拠点として
多くの戦争遺跡があります。

総延長約1.6kmの地下壕で
太平洋戦争末期の昭和19年頃から建設が始まったとされている
旧海軍館山航空隊の赤山地下壕跡。

発電所・応急治療所・航空機部品格納庫などがあった
250mほど壕内を見学できます。

戦争遺跡で表現が間違っている?

凝灰岩質砂岩の壁面は隆起した地層や断層の模様が美しい!
戦争遺産としてだけでなく
非日常的な鏡ヶ浦層の迷路探検のように楽しめます。

アクセス

館山駅東口より
JRバス1番線または日東バス館山航空隊行で宮城バス停から直ぐの所です。

車の場合は、駐車場(大型バス 2台、乗用車 18台)がありますが
入口は、この道?と思うほど細い道になり迷わない様に注意。



赤山地下壕跡

館山海軍航空隊赤山地下壕跡は
全長約1.6㎞と全国的にみても大規模な防空壕の戦争遺跡。

建設時期については,1930年代半ば頃に
工事がはじめられたとする説もありますが
このような地下壕が,1941(昭和16)年の太平洋戦争開戦以前につくられた例はない。
また,当時の軍部が本格的に防空壕をつくりはじめたのは
1942(昭和17)年以降であるという歴史的な事実もあります。

未だに謎に包まれています。

平成16年から一部の250mが一般公開。

豊津ホールで、券売機の入壕券を購入して
ヘルメットと懐中電灯を借ります。

・開壕時間:9:30~16:00(受付は15:30まで)
・休壕日:毎月第3火曜日(祝日の場合は開壕し、翌日休壕)、年末年始
・入壕料(個人):一般200円、小中高生100円

※2024年4月、赤山地下壕跡内の見学ルートのコンクリートモルタル吹付が一部剥落して
見学ルートを調査・点検し、安全性が確認できるまでの間、休壕になります。

出掛ける前に最新情報を確認してください。
>【休壕のお知らせ】「赤山地下壕跡」見学のご案内

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ヘルメットを被り入口へ。
あれ!自分でドアを開けて中に入ります。
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中に入ると心が引き締まる戦争遺産。
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自力発電所跡など
垣間見ることができます。
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いたるところで鏡ヶ浦層の断層が
美しく浮かび上がっています。
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戦争末期の突貫工事?
丁寧に掘られたツルハシの痕跡。
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迷路の様になっていますが
奥は立ち入り禁止になっており暗闇のトンネルの感じ。
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まとめ

凝灰岩質砂岩の内部は地質学的にも
興味深い場所として注目されています。

戦争遺跡でもありますが
内部は迷路になっており
ヘルメットを被って中に入ると
探検家になった気分に。

関東では珍しい地下壕。
千葉の内房に出掛けた時は
立ち寄ってみてはいかがでしょうか。



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