沖縄の玄関口・那覇にある波上宮(なみのうえぐう)。
海の守り神である熊野三神(伊弉冉尊、速玉男尊、事解男尊)が祀られており
航海安全や豊漁を祈願するための神社として崇敬を集めてきました。
現在では商売繁盛や家内安全、交通安全などのご利益があるといわれ
沖縄県民に親しまれています。
また、海に突き出た崖の上に
琉球瓦(赤瓦)が葺かれ白漆喰で瓦を固定した沖縄の建築様式で
沖縄の雰囲気を感じさせる本殿。
ゆいレール旭橋駅から徒歩15分ほどと近く
多くの観光客も訪れる波上宮。
当宮の創始年は不詳であるが、遙か昔の人々は洋々たる海の彼方、海神の国(ニライカナイ)の神々に日々風雨順和にして豊漁と豊穣に恵まれた平穏な生活を祈った。その霊応の地、祈りの聖地の一つがこの波の上の崖端であり、ここを聖地、拝所として日々の祈りを捧げたのに始まる。波上宮の御鎮座伝説に『往昔、南風原に崎山の里主なる者があって、毎日釣りをしていたが、ある日、彼は海浜で不思議な"ものを言う石"を得た。以後、彼はこの石に祈って豊漁を得ることが出来た。この石は、光を放つ霊石で彼は大層大切にしていた。このことを知った諸神がこの霊石を奪わんとしたが里主は逃れて波上山《現在の波上宮御鎮座地で花城と(はなぐすく)も呼んだ》に至った時に神託(神のお告げ)があった。即ち、「吾は熊野(くまの)権現也(ごんげんなり)この地に社を建てまつれ、然(しか)らば国家を鎮護すべし」と。そこで里主はこのことを王府に奏上し、王府は社殿を建てて篤く祀った』と云う。以来、中国・南方・朝鮮・大和などとの交易(琉球王府直轄事業)基地であった那覇港の出船入船は、その都度、波上宮の鎮座する高い崖と神殿を望み、出船は神に航路の平安を祈り、入船は航海無事の感謝を捧げたという。また人々は常に豊漁、豊穣を祈り琉球王府の信仰も深く、王みづから毎年正月には列を整え参拝し、国家の平安と繁栄を祈るなど朝野をあげての崇敬をあつめ、琉球八社(官社)の制が設けられるや当宮をその第一に位(くらい)せしめ、「当国第一の神社」と尊崇された。明治の御代になるや、同二十三年官幣小社に列格し、沖縄総鎮守としてふさわしい社殿、神域の結構を見るに至ったが、先の大戦で被災した。戦後は、昭和二十八年に御本殿と社務所が、同三十六年には拝殿が再建された。そして平成五年、平成の御造営により、御本殿以下諸社殿が竣工。翌年五月、諸境内整備が完工した。
- 第一鳥居
駅から波上宮を目指すと、本土と変わらない立派な鳥居。

- 第二鳥居

- 手水舎

- 本殿

お昼と雰囲気が違います。

お正月などは、地元の方も多く混んでいます。

- 狛犬(シーサー)

波上宮へのアクセス
ゆいレール旭橋駅または県庁前駅から徒歩15分ほど。
バスの場合は
「西武門」バス停下車後、徒歩5分。
周辺のおすすめスポット
すぐそばに波の上ビーチ駅と波上宮の間に、対馬丸記念館、福州園があります。
近くの観光スポットにも立ち寄ってみてください。
- 波の上ビーチ

- 対馬丸記念館

- 福州園

まとめ
波上宮は、美しいロケーションと沖縄の文化を身近に感じられるスポットとして
観光客にとって外せない場所です。
>#沖縄観光
琉球八社
琉球八社とは、琉球王国(琉球國)において
「琉球八社(官社)の制」により王府から特別の扱いを
受けた8つの神社である。
「琉球八社(官社)の制」により王府から特別の扱いを
受けた8つの神社である。
8つの神社は
波上宮、天久宮、沖宮、安里八幡宮、末吉宮、識名宮、普天間宮、金武宮になります。
>#琉球八社
・波上宮
・天久宮
・沖宮
・安里八幡宮
・末吉宮
・識名宮
・普天間宮
・金武宮
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