沖縄・那覇の最高峰「弁ヶ嶽」は整備された公園で
二つの峰からなる弁ヶ嶽(弁之御嶽)はその全域が御嶽として信仰の対象となっており
国王が訪れ祭祀を行う聖地。

御嶽自体は小さな石門と拝所があり
観光地というよりは地元の人々に愛されている大切な信仰の場という印象。

首里城より高いこの御嶽には城の守護としての位置にあり
首里城を見守る位置で、周囲は緑に包まれた公園は
観光ガイドなどで紹介される事が少なく
観光スポットとして有名な首里城とはまた違い
静かで奥深い那覇の歴史と信仰に触れられる場所です。


首里城・上の毛公園から弁ヶ嶽への眺め。
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弁之御嶽(べんぬうたき)

  • 弁ヶ丘公園
那覇市内最高峰の弁ヶ嶽一帯は公園で整備されており
休憩用のベンチ、トイレもあります。
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  • 弁之御嶽
・案内板より
首里城の東方約1kmにあり、海抜165.7mで、沖縄本島中南部では最も高い峰の一つです。
そのためかつては航海の目標ともなりました。
一般に「ビンヌウタキ」と呼ばれ、峰全体が御神体とされ、1945年(昭和20年)の沖縄戦で、この地において激戦が展開されるまでは、琉球松などの大木が茂っていました。
弁ヶ嶽は参詣道をはさんで、小高い社になっている方が大獄(ウフタキ)、西側の低い方が小獄(クタキ)となっており、
「琉球国由来記」(1713年)によれば、大嶽の神名は「玉ノミウヂスデルカワノ御イベヅカサ」、小嶽の神名は「天子(てだこ)」と記されています。
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  • 耐弾施設(トーチカ)
公園入口から少し上った所に
昭和19年8月頃より建設中の対空監視用の要地用電波警戒機の通信所跡。
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  • 弁嶽の川
弁嶽の川(べんがたけのかーと呼ばれる井戸。
琉球王国が国家の繁栄と五穀豊穣を願って執り行っていた儀式「お水取り」の
水を汲んでいた井戸。
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  • 石門
第三代国王の尚真王によって築かれた石門が存在しており
その手前には拝殿が建っていました。

首里城に現存する園比屋武御嶽の石門と同型の非常に立派なものでしたが
太平洋戦争の沖縄戦において破壊され
昭和29年(1954年)に地元の方々の手によりコンクリート造で再建されました。
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  • 木龍字具志久己姫子の石碑
柵の中は入れませんでしたが
山頂からの道を下ると石門のなかにある石碑の前へ。
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  • 大嶽
石門の横から登りますが、5分程ですが運動靴が必要。
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頂上には大嶽の拝所と、一等三角点。
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首里城を見下ろすことができるただ唯一の場所ですが
草木が多く、展望は少し残念。
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  • 斎場御嶽 遥拝所
石門を挟んで道の向こうには
久高島、その対岸に位置する聖地の斎場御嶽(せーふぁうたき)の
方角を向いて築かれた遥拝所。
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  • 小嶽
遥拝所の横にある道を登ります。
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・小嶽の拝所
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・沖縄神社
首里城に鎮座していましたが
太平洋戦争の沖縄戦において破壊され
戦後の復興に際し、現在地へと移されました。
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アクセス(場所)

首里駅から公園まで徒歩15分ほどで
往復1時間ほどで、琉球王国の面影を感じることが出来ます。
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ただ、駐車場がありませんので注意してください。


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