東京都東大和市に、戦争の恐ろしさを今に伝える
貴重な戦災遺跡の旧日立航空機株式会社変電所があります。

太平洋戦争末期に米軍の標的となり
1945年に3度の空襲に見舞われ、学徒や従業員ら計111人が亡くなりました。
クレーター状の弾痕は300か所以上にのぼり
空襲の威力を生々しく物語っていることから
「西の原爆ドーム、東の変電所」とも称されています。

この重い歴史を持つ場所を訪れ
その外壁に残された生々しい弾痕を目の当たりにして
私は当時の攻撃の凄まじさ、そして戦争の怖さ、悲惨さ
ひいては平和の尊さを深く教えられました。


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旧日立航空機株式会社変電所

旧日立航空機株式会社は
太平洋戦争下で軍用機のエンジンなどを製造していた軍需工場です。
この変電所は、その工場に電力を供給するという重要な役割を担っていたため
米軍の標的となりました。

実際に変電所の前に立つと
外壁のあちこちに大小のクレーター状の弾痕が残されており
その数の多さに息を飲みました。
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弾痕だらけの外壁から内部へ入ると
建物が守り続けた設備と資料が展示されています。
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1階は資料室となっており、当時の写真や資料を通じて
変電所が果たした役割や空襲の状況が詳しく解説されていました。
戦時下の緊迫した状況や、亡くなった方々の無念さを感じる空間です。
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また、奥には当時の蓄電池室があり
戦前の雰囲気を残す室内に、電気設備が静かに佇んでいました。
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2階に上がると、電力を工場へと送るための配電盤や
油を使って電気の流れを遮断する油入遮断機などの
大型の設備がそのまま残されています。
戦時下において軍用機生産を支えるという、大変重要な役割を担っていた証です。
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建物の一部は大きくえぐられ、剥がれ落ちたコンクリートの跡や
壁を貫通した銃痕の跡も生々しく
まさに「空襲の威力を生々しく物語っている」という表現がぴたりと当てはまります。

・建物内側
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・外壁
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この弾痕一つ一つが
無差別に撃ち込まれた機銃掃射の恐怖、爆弾が炸裂した瞬間の破壊力を伝えてきます。
ここで働く人々、特に多くの若い学徒たちを襲った悲劇を思うと
胸が締め付けられるようでした。

建物の外には、かつて使用されていた給水塔も残っています。
こちらもまた、時代を感じさせる無骨な姿で、戦時中の緊迫した日々を今に伝えています。
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公園の木々に囲まれ、静かに立つその姿は
平和の時代になった今だからこそ心に響くものがありました。

・建物の裏側
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・2階からの景色
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施設情報・アクセス案内

  • 施設情報
施設名:旧日立航空機株式会社変電所
所在地:東京都東大和市南街3-54-20(東大和南公園内)
館内見学日:毎週水曜日と日曜日
開館時間:9:30~16:30
入館料:無料

※館内見学ができる水曜日、木曜日がお勧めです。

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  • アクセス情報
多摩モノレール・西武拝島線の玉川上水駅から東大和南公園内を通り
徒歩約10分で到着します。
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・新宿から
電車:西武新宿駅から西武新宿線(急行・準急など)に乗車し
小平駅で西武拝島線に乗り換え、玉川上水駅下車。

所要時間:約40分~50分、運賃:IC 387円

・東京駅から
電車:JR中央線(中央特快など)で立川駅まで行き
多摩モノレールに乗り換え、玉川上水駅下車。

所要時間:約1時間、運賃:IC 791円~924円(経路による)
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またはJR山手線等で高田馬場駅まで行き
西武新宿線に乗り換え、小平駅等を経由し玉川上水駅下車。

所要時間:約1時間10分、運賃:IC 564円~565円

・羽田空港から
京急線で品川駅などへ行き、JR山手線(または京浜東北線)で高田馬場駅へ。
高田馬場駅から西武新宿線に乗り換え、小平駅等を経由し玉川上水駅下車。

所要時間:約1時間30分~1時間40分、運賃:IC 1,100円~1,500円(経路による)

または空港リムジンバスで新宿駅西口まで行き
西武新宿駅または高田馬場駅から西武新宿線に乗り換え、玉川上水駅下車。

所要時間:約2時間前後、運賃:約1,902円(バス代込)

さいごに

多数の弾痕が残る変電所を訪れ
その悲劇の歴史を学ぶことは、非常に重い経験でした。
生々しい戦争の爪痕は、平和な日常がいかに尊いものであるかを
強く、そして静かに訴えかけてきます。

戦争の怖さや悲惨さを知ることで
改めて私たちは平和を守り抜く責任があると感じました。

歴史の重みを肌で感じ、平和について深く考えることができる
「旧日立航空機株式会社変電所」ぜひ一度訪れてみてください。




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