横浜の喧騒から少し離れて歩いていくと、ふと空気が変わる場所があります。それが、瑞穂橋梁。日本初の溶接鉄道橋として誕生し、戦後は接収、そして一部返還という複雑な歴史を歩んできたこの橋は、単なるインフラではなく「時代の境界線」ともいえる存在。戦後から現在に至るまで、橋の先は米軍施設「横浜ノース・ドック」として接収されており、私たちの前には今もなお「日常」と「異国」を隔てるゲートが立ちはだかっています。
さらに橋へと続く道中には、重厚な昭和の熱気を感じさせる三井倉庫のビル群や、映画のワンシーンに紛れ込んだかのような伝説のバー「POLESTAR」「STARDUST」が並び、そのノスタルジックな景観は散歩コースとして楽しめます。
歴史とロマンが詰まった瑞穂橋梁は、鉄道ファンだけでなく、ちょっとディープな横浜を楽しみたい人にもぜひ知ってほしいスポットです。

瑞穂ふ頭(瑞穂橋梁)へ
最寄り駅は、JR・京急東神奈川駅で約1Km歩きます。
道路標識のまま、駅から真っすぐ「瑞穂ふ頭」に進みます。

道中には、貨物列車が日常を横切る高島線の踏切。運が良ければ、力強いJR貨物の電気機関車がコンテナを引き連れて行く姿を間近で拝める、隠れた鉄道名所。

踏切を渡る時に、三井倉庫が見えます。

三井倉庫の前を進みます。

高度経済成長期の物流を支えたコンクリートの壁面は、長い年月を経て独特の風合いを醸し出しています。この巨大な構造物が並ぶ通りを歩くだけで、映画のセットに迷い込んだような錯覚を覚えます。

巨大な瑞穂橋が見えてきます。

橋のすぐ手前、運河沿いに並ぶのが伝説のバーSTARDUST(スターダスト)とPOLESTAR(ポールスター)。

数々の映画や『あぶない刑事』などのロケ地としても知られ、こちらも映画のセットに迷い込んだような錯覚を覚えます。


横浜ノース・ドックは、2021年3月に約1,400平方メートルの土地や瑞穂橋梁を含む一部が日本へ返還され瑞穂橋を渡ることが可能になりました。

日本初溶接鉄道橋の瑞穂橋梁
瑞穂橋のノースドックに向かって左側に日本初溶接鉄道橋の瑞穂橋梁があります。
1925(大正14)年に外国貿易設備(瑞穂埠頭)と内国貿易設備(高島埠頭、山内埠頭)の整備は「大正14年直轄事業」として再開。1935(昭和10)年3月に瑞穂埠頭が完成します。当時、東海道本線臨港線から分岐する専用線も建設され、埠頭内には外国貿易の貨物専門駅として、瑞穂駅が同年7月に設置されました。途中で水路を跨ぐため、日本初の溶接鉄道橋として瑞穂橋が架けられました。

今は返還されて、線路横の歩道を進みます。

丁度、渡り終えた所の線路の上に倉庫があり、ここまで?

進むと、線路がつながっています。

線路の先は重厚なゲートがあり、そこから先はアメリカ合衆国。関係者以外は一歩も立ち入ることはできません。線路は米軍基地の中へと吸い込まれるように続いていますが、ここまで。

横浜ノース・ドックの外周道路も返還されましたので、金網越しですが瑞穂橋梁の全貌を見ることができます。


橋の上からの景色は瑞穂橋側も良く、ただ大型トラックが多いですので道路を渡る時は信号を守りましょう。
・瑞穂橋側

・瑞穂橋梁側

まとめ
横浜といえば、みなとみらいや中華街が有名ですが、こうした“裏側”のようなスポットを巡るのも面白いものです。瑞穂橋梁は、歴史好き・鉄道好きはもちろん、「ちょっと変わった場所に行ってみたい」という人にもぴったりのスポットです。
運河の風に吹かれながら「歴史の境界線」を歩いてみませんか?瑞穂橋梁は、一見すると無骨な鉄橋ですが、実は日本で初めて本格的なアーク溶接で造られたという、日本の土木技術の夜明けを象徴する極めて貴重な遺産。戦後から現在に至るまで、橋の先は米軍施設「横浜ノース・ドック」として接収されており、私たちの前には今もなお「日常」と「異国」を隔てるゲートが立ちはだかっています。橋へと続く道中には、重厚な昭和の熱気を感じさせる三井倉庫のビル群や、映画のワンシーンに紛れ込んだかのような伝説のバー「POLESTAR」「STARDUST」が並び、そのノスタルジックな景観は散歩コースとしても良いです。
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